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速吸(はやすい/はやすひ)は、大日本帝国海軍の給油艦〔#達昭和18年7月pp.36-37『達百八十一號 昭和十七年度及昭和十八年度ニ於テ建造ニ着手ノ驅逐艦一隻、潜水艦四隻、海防艦一隻、驅潜艇五隻及特務艦一隻ニ左ノ通命名ス|昭和十七年七月三十一日 海軍大臣 嶋田繁太郎|舞鶴海軍工廠ニ於テ建造 驅逐艦 早霜(ハヤシモ)|佐世保海軍工廠ニ於テ建造 伊號第四十七潜水艦|横須賀海軍工廠ニ於テ建造 伊號第五十八潜水艦|三菱重工業株式會社神戸造船所ニ於テ建造 呂號第四十八潜水艦|日立造船株式會社ニ於テ建造 海防艦 天草(アマクサ)|(略)株式會社播磨造船所ニ於テ建造 特務艦 速吸(ハヤスヒ)』〕。書類上は風早型運送艦の2番艦〔#内令昭和18年7月(6)p.18『内令第千五百五十號 特務艦類別等級別表中左ノ通改正ス 昭和十八年七月三十一日 海軍大臣 嶋田繁太郎 運送艦、風早型ノ項中「風早」ノ下ニ「、速吸」ヲ加フ』〕。艦名は瀬戸内海西口に位置する速吸瀬戸にちなんで名づけられた。航空機艤装を装備した補助空母というべき艦艇だったがそれを活用する機会なく、船団護衛中に米潜水艦の雷撃により沈没した〔#木俣空母p.698〕。 == 概要 == 仮称艦名は第306号艦〔。本来は風早型給油艦の1隻として艦隊随伴型の給油艦で竣工する予定だったが、対潜哨戒用の水上機運用の要求により、艦型が大幅に変更され、更にミッドウェー海戦での主力空母4隻を失ったことを機に、当時開発中であった流星を射出機で発進させる給油艦に計画変更〔#海軍造船技術概要p.864〕、計画番号はV9乙〔(またはJ33〔#海軍造船技術概要1600頁、新艦船主要要目一覧表(其の二) 昭和18年9月1日 艦本總二課。〕)とされた。しかし実際の運用では艦隊に随伴する事も、攻撃機も搭載する事も無かった。 また、改マル五計画で建造予定だった鷹野型給油艦では搭載機を倍の14機とする計画〔#海軍造船技術概要p.873〕だったが、戦況の悪化で建造は取り止めとなった〔#片桐p.599〕。 着艦能力は持たない為、射出機で発進させた艦載機は任務完了後は不時着水して搭乗員のみを自艦か僚艦に救護するか、付近の味方飛行場に代替着陸して帰港後に再度艦載される事となる。このような航空運用を行う艦船としてはイギリス海軍のCAMシップの例もあるが、速吸は本来艦隊運用を前提とした海軍所属の給油艦を改装したものである点で、民間所属船に軍用機を運用させ船団護衛に当たらせるCAMシップとは運用思想が異なっている。イギリス海軍の分類上は、こうした軍艦を改装し発進能力のみを持たせた艦艇は戦闘カタパルト艦とされているが、速吸や鷹野型はこのような形態であっても補助空母〔として「空母の補助兵力」に位置づけられている点〔#日本海軍特務艦船史p.23〕で、輸送船団を護衛する目的で改装され、あくまで護衛空母が登場するまでのつなぎ役の一つであった戦闘カタパルト艦とも位置付けが異なっている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「速吸 (給油艦)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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